波打ち際でととのう。北川温泉「黒根岩風呂」で叶える水平線の休日
東伊豆町・北川温泉には、海沿いに数件の旅館が立ち並び、どこからでもオーシャンビューが楽しめます。なかでも日帰り温泉の名所が、波打ち際の露天「黒根岩風呂(くろねいわぶろ)」。湯船に身を沈めると、ちょうど水平線と目線がぴたり。潮騒に包まれ、ただ海を眺めてぼーっとするだけの贅沢が叶います。今回の旅は観光ゼロ、温泉尽くし。それでも心と体が満たされる、最高の時間になりました。
黒根岩風呂の魅力は、海と湯の距離の近さ。寄せては返す波がつくるリズムに呼吸が合い、日常の思考が静かにほどけていきます。施設はシンプルで、東屋風の建物に脱衣所がありすぐ横が岩風呂です。貴重品は最小限、荷物はコンパクトにして訪れると快適です。受け入れの雰囲気は素朴で温かく、観光客としても安心して過ごせました。
立ち寄り湯のはしごもおすすめ。海に寄り添う大川温泉の「磯の湯」や、潮風が心地よい今井浜の「舟戸の番屋」など、東伊豆の海辺の湯処は表情豊か。湯の色、香り、音景色まで少しずつ違って、巡るほどに海と温泉の奥行きを感じます。宿に戻れば、客室露天や大浴場、サウナで再びととのう。湯から湯へ、時間に追われない“何もしない旅”がこんなにも満ち足りているとは、と改めて実感しました。
湯上がりは、名物「北川あじ鮨」をぜひ。身の締まった新鮮な鯵が、海の余韻をそのまま味にしてくれます。刺身や金目鯛の煮つけなど海鮮も充実し、港の朝市・漁港直売所「こらっしぇ」でのお土産探しも楽しいひととき。海鮮以外のローカルフードや旬の味覚狩りも近隣で楽しめるので、家族旅にもぴったりです。
そして夜は、水平線から昇る月光が海面に道を描く「ムーンロード」を。黒い海に銀の帯がすっと伸びる光景は、言葉を失うほど神秘的。湯で温まった体に、月のきらめきがそっと降り注ぎます。
【黒根岩風呂 入浴のご案内】 「完全男女別」手前の岩風呂2つが「男性用」/奥の丸い湯船が「女性用」 入浴時間: 午前10時00分〜午後6時00分(最終入場午後5時45分) 入湯料金:700 円(PayPay決済可・ふるさと納税電子感謝券利用可) 駐車場:あり(無料) *2025年1月より入湯料金を改定いたしました